見当識障害
読み方:けんとうしきしょうがい
見当識障害とは、自分の置かれた状況が分からなくなることをいいます。大きく❶時間、❷場場所、❸人物、の見当識に分けられ、アルツハイマー型認知症では進行に伴ってこの順番で障害されていきます。認知症による中核症状の1つになります。
・今日は、何年何月何日に何曜日が分かるかどうか⇒時間の見当識
・今、自分のいる場所や建物が分かる⇒場所の見当識
・目の前の人物が誰で、自分とどのような関係か分かる⇒人物の見当識
になります。
アルツハイマー型認知症では、エピソード(出来事)が繋がらなくなる記憶障害で、時間軸(時間の繋がり)が崩壊していきます。また、進行すると自分の年齢を実際よりも若く答えるようになり、自分の娘を「姉や妹」などど応えることもありますが、これも見当識障害です。
エピソード記憶の障害は、加齢でも見られますが、見当識障害があらわれたら認知症を疑います。