自分史と聞き書きの違い
読み方:じぶんしとききかきのちがい
自分の人生を文章にまとめたものを「自分史」といいますが、聞き書きが自分史と大きく異なるところは、聞き手と語り手とのやり取り、対話によって成り立っているということです。
自分の人生を振り返って言葉にしたり、意味づけたりするのは自分1人では難しいものです。聞き書きでは、聞き手である介護福祉職が高齢者に問いを発し、それに高齢者が答える形で進めていきます。その対話の中で高齢者自身は記憶の底に合った出来事を思い出したり、聞き手が、
- 「すごいですね」
- 「面白いですね」
と素直に驚くことで、自分の人生は結構面白いものだったのだと、人生を自ら再評価し、受け入れていくことにも繋がっていきます。