着衣失行
読み方:ちゃくいしっこう
着衣失行とは、ボディイメージと服の空間的位置が分からなくなり、洋服が上手く着られなくなることをいいます。
アルツハイマー型認知症が進行すると、パンツを頭からかぶろうをしたり、バスタオルをズボンと思って足を通そうとしたり、片方の足に靴下を2枚重ねてはくなど、おかしな着衣動作=着衣失行がみられるようになります。
レビー小体型認知症や血管性認知症でパーキンソニズムや運動麻痺があると、ボタンかけなどの細かい動作が難しくなります。
・脱いだ服と着替えの服の判断がつかない
・どういう順番で着たらよいか判断できない
・服やズボンの前後や左右の判断ができない
・ズボンを頭からかぶって着ようとする
これらの着衣失行という障害がある場合は、介護者がどうすればできるか、判断できるのかを考え、
・脱いだ服はすぐに片づけ、新しい着替えだけを用意する
・新しい着替えだけを用意する
・着る順番に積み重ねる
など、わかりやすい状況にすることが重要です。
それも出来ない場合は、適宜、介助します。