こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『成長の原則・法則』についてまとめていきます。
スキャモンの発達曲線とは?
Contents
1.成長・発達の原則・法則
1⃣発達の順序性
2⃣発達の方向性
3⃣器官・臓器によって成長や発達のパターンが異なる(スキャモンの発達曲線)
4⃣一定の時期に経験しないと発達が阻害されやすい
1.成長・発達の原則・法則
受精から亡くなるまでの生涯発達の過程を見ると、発達には順序があります。また、それぞれの段階の中の特定の発達の過程を見ても、多くの現象には変化の順序があります。
1⃣発達の順序性
例えば、乳児期の「運動機能」と「言語の発達」の発達を見ると、その発現の時期には個人差がありますが、
発達の順序性
「運動機能」
◉座る(7か月)
▼
◉つかまり立ちする(9か月)
▼
◉伝い歩きする(11か月)
▼
◉数秒1人歩きする(12か月)
「言語の発達」
◉喃語期(単純な音声の発生:3か月)
▼
◉語文期(1つの簡単な単語:12か月)
▼
◉二語文期(2つの単語の連鎖:18か月)
といった順番を踏んで発達していきます。
多くの発達現象は、その発現の時期に個人差がありますが、発言の順序は共通しています。
2⃣発達の方向性
乳幼児の運動の発達では、頭部から脚部への発達の方向性と身体の中心部から周辺部への発達の方向性がみられます。
頭部から脚部への発達の方向性としては・・・
頭部から脚部への発達
◉首が座る
▼
◉寝返り
▼
◉座位
▼
◉起立
といった順番の発達が当てはまります。
身体の中心部から周辺部への発達の方向性としては、粗大運動(身体の大きな運動:肩や腕を動かす)の発達 ▶ 微細運動(身体の細かい運動:手や指を動かす)の発達の方向性が当てはまります。
3⃣器官・臓器によって成長や発達のパターンが異なる(スキャモンの発達曲線)
生理的な成長や発達は年齢に対して直線的に発達するのではなく、変化が著しい急成長期と変化が緩やかな慢性期が見られます。
また、全ての器官や臓器が同じペースで発達するのではないことが知られています。
スキャモン(Scammon.R.E.)は、器官や臓器による発達のパターンを4つに分けて、それぞれの発達の家庭の違いを発達曲線として示しました。
例えば、神経系は4歳ごろまでに急速に成長・発達し、生殖器系は12歳以降の思春期に急速に発達するといった違いがあります。
4⃣一定の時期に経験しないと発達が阻害されやすい
鴨などの鳥類には、孵化した後に初めて見た動く対象を追っていく行動が持続的にみられます。生まれてすぐの特定の時期に特定の刺激によって生じた反応が、そのまま永続的に継続するような学習を刻印付け・インプリンティングといいます。
人間にも、歩行などの運動機能や、母国語の理解や発語については、誕生後の早い時期から幼児期の初期において、必要な経験をすることによって習得され、その時期を過ぎると習得が難しくなります。
また、前項で書いたように、器官や臓器についても特定の時期に急速に成長・発達する時期があり、その時期に環境的な阻害要因が生じると障害が掃除やすくなることがあります。
このような特定の発達が可能な限られた期間を「臨界期」と呼びます。
但し近年では、運動機能や言語習得については、臨界期と考えられていた機関以降であっても適切な関りや教育を受けることで習得できた事例も示されており、この時期を逃したら習得できないという意味での臨界期ではなく、特定の習得が行われやすい時期という意味として、「敏感期」と呼ぶようになっています。
他の『成長・発達』記事はこちらから・・・
【成長・発達の考え方】生涯発達の7段階とは? vol.75
⭐気になるワードがありましたら、下記の「ワード」若しくは、サイドバー(携帯スマホは最下部)に「サイト内検索」があります。良かったらキーワード検索してみて下さい(^▽^)/
ADL QOL グループホーム ケーススタディ コミュニケーション ノーマライゼーション バリアフリー ブログについて ユニバーサルデザイン 介護の法律や制度 介護サービス 介護予防 介護保険 介護福祉士 介護福祉職 他職種 住環境整備 入浴 入浴の介護 医行為 喀痰吸引 地域包括ケアシステム 多職種 尊厳 感染症 支援 施設 権利擁護 社会保障 福祉住環境 福祉住環境整備 福祉用具 経管栄養 老化 脳性麻痺 自立支援 視覚障害 認知症 誤嚥性肺炎 障害について 障害者 障害者総合支援制度 障害者総合支援法 食事 高齢者
に参加しています。よかったら応援お願いします💛
Twitterのフォローよろしくお願いします🥺