回想法を行う際の留意点
読み方:かいそうほうをおこなうさいのりゅういてん
一般的に、多くの高齢者は自ら進んで思い出を語りますが、中には思い出さないことにより、今の自分を保っている人も存在します。そのような人に無理に思い出を語ってもらうことは慎重であるべきでしょう。
また、認知症の人から思い出話を聞くときには「語られている内容」がすべて事実であるとは限らない、ということも留意しておく必要があります。
語られている内容が事実であるかどうかではなく、どのように自身の人生捉えているのかという観点から、聞かせてもらった思い出を受け止めていくように心掛けていく事が大切です。
語られた内容が事実ではないことに気付いた時に、あえて誤りを訂正する必要があるとは限りません。どのように自らの人生を捉え、今、これからをどのように生きようとしているのかを知ることが重要になってくることもあります。
回想法を通して、に高齢者の人生を聞くということは、単に思い出を聞いたということ以上の意味を持つことがあります。
自分の人生の大切な出来事を語り合う体験を分かち合った人との間には、とてもf会信頼関係が構築されていくことがあります。
どのような人生を歩んできたのかを確かに受け止めてくれた人がいる、という繋がりの感覚がこころの平穏をもたらすことがるのです。回想法では技術以上に姿勢が重要になります。