ユマニチュード
読み方:ゆまにちゅーど
ユマニチュードとは、フランスの2人の体育学の専門家、ジネスト氏(Gineste,Y.)とマレスコッティ氏(Marescotti,R.)が開発した介護の技法です。病院や施設の専門職の腰痛を予防するためのよい移動の方法を教えて欲しいと依頼されたことがきっかけで、2人はこの分野での仕事をはじめました。
介護の現場で彼らがまず気付いたのは、介護福祉職は相手に「何でもやってあげる」ということでした。
例えば、
- 立てる力があるのに寝たままで保清する
- 歩く能力のある人にも車いすでの移動をすすめる
といったことです。
2人は本人が持っている能力を出来る限り使ってもらうことで、その人の健康を向上させたり、維持することが出来ると考え、無理なくそれが実現できるように「その人の持つ能力を奪わない」ための様々な工夫を重ねながら現場で介護を実践していきました。
ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味を持つフランス語の造語です。