ユマニチュードの4つの柱
読み方:ゆまにちゅーどの4つのはしら
ユマニチュードの4つの柱とは、介護の中で「見る」「話す」「触れる」「立つ」という大切な基本動作を4つの要素として名付けたものです。ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味を持つフランス語の造語です。
認知機能が低下し、身体的にも脆弱な高齢者に対して介護を行うとき、ある時は穏やかに介護を受け入れてもらえるのに、別の時は激しく拒絶されることがあります。
その原因をユマニチュードを開発したフランスの2人の体育学の専門家ジネスト氏(Gineste,Y.)とマレスコッティ氏(Marescotti,R.)は考え続け、介護が上手くいくときといかないときには、
- 「見る方法」
- 「話す方法」
- 「触れる方法」
が間違っていることに気が付きました。
さらに、人は「立つ」ことによって、その人らしさ、つまりその尊厳を自覚している様子から、4つの要素の【見る】【話す】【触れる】【立つ】を介護の4つの柱と名付けました。
そして、「その人の持つ能力を奪わない」という介護に関する哲学と「介護の4つの柱」、「介護の5つのステップ」をまとめた介護の技法を『ユマニチュード』と名付けました。