中核症状
読み方:ちゅうかくしょうじょう
中核症状とは認知障害のことで、欧米では認知症状や認知欠損といわれます。
中核症状とBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:認知症の行動・心理症状)は明確に分けられるものではありません。
例えば、異食は食行動の異常でBPSDですが、食べ物と誤認したのなら「失認」という中核症状ですし、手に触れたものを何でも口に入れるのなら「口唇傾向」という中核症状です。
このように、ある症状を認知障害の視点で見れば中核症状、行動障害の視点で見ればBPSDとなります。
ほかにもレビー小体型認知症のリアルな幻視、血管性認知症のうつやアパシーなども、中核症状であると同時にBPSDです。