環境(認知症)
読み方:かんきょう
環境には、物理的な環境要素(空間など)のほか、社会的な環境要素(他者との関係・交流など)、運営的な環境要素(制度や介護など)、個人的な要素(心身の状況や生活歴)などがあり、各要素が相互に作用し合いながらその人の暮らしをつくりあげます。
認知症の人にとって環境は極めて重要な要素です。認知症という病は治せなくても環境のあり方次第ではその症状を落ち着かせ、その人らしい暮らしを支えることや、その人の自立を高めることも十分可能です。
また、その逆もしかりです。
同じ人でも、置かれる状況や環境が異なることで、全く異なる行動や様子が見られることがあります。病気は変わらなくてもBPSD(Behabioral and Psychological Symptoms of Dementia)認知症の行動・心理症状のあり方は変わります。