食事中に眠る、ぼんやりする原因として考えられること
読み方:しょくじちゅうにねむる、ぼんやりするげんいんとしてかんがえらること
- 食事中に眠る、ぼんやりする原因として考えられること
- ❶意欲低下、脳自体が疲れやすいために起こる
❷脱水により健康状態が良くないために起こる
❸座位姿勢の影響。足底に体重がかかっていない姿勢(車椅子のフットサポートに足を乗せているなど)
上記❶~❸を参考に状況をアセスメントします。ちなみに、高齢者の場合、体重の約半分が水分と考えられており、個体差はあるもののその水分の1~2%が喪失した状態が続くと意識障害(ぼーっとする、眠るなど)が起きると考えれています。まずは水分摂取がカギとなります。
いわゆる水分(液体状)が取れないようであれば、ゼラチンで固める、かき氷などのシャーベット状にしてみるなどの飲み込みやすい形状にしてみたり、食事が少しでも食べられるようであれば、水分を多く含んだメニューにしてみるなど工夫をします。
反応がほとんどない場合は、食事にこだわりすぎず、認知症の人がその他の生活場面で興味・関心を示す要素、五感をフル活用して眼球運動を引き出します。
そうすると、食事の場面でも眼球運動がみられるようになり、食事が適切に行えるようになります。
また、食事の場面ではきちんと義歯を装着することも必要です。
嗅覚や視覚、聴覚に食事だという情報をしっかり届けることでも眼球運動がみられるようになります。