こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『学習無力感や依存の理解』についてまとめていきます。
適応機制(防衛機制)の理解
Contents
1.学習性無力感や依存の理解
2.適応機制(防衛機制)の理解
1⃣13の適応機制
1.学習性無力感や依存の理解
不快やストレスが高い事態を自分ではコントロールできない状態が継続すると、やがて「やっても無駄」という考え方が支配的になってしまいます。この状態を『学習性無力感』といいます。
学習性無力感に陥ると、生活全般において動機づけが低下しがちになります。
老年期には、老化による機能低下によって失敗経験が続いたり、出来なくなったことに目が向いたりすることで、学習性無力感に陥る可能性があるということに注意が必要です。例えば、
- 「歳だからどうでもよい」
- 「頑張ってもどうなるわけでもない」
といった言葉はも無力感の表れの可能性があり、配慮が必要になります。
まずは、学習性無力感が生じにくいような役割や参加の継続が大切です。また無力感が生じた時には、それを解消するために「できる」という成功体験によって『有能感(自分の能力への評価)』を高めることが有効だと考えられています。
高齢者は依存的になりやすいといわれることもありますが、自らの心身の機能低下だけを理由に依存的になるのではなく、環境の中で高齢者と他者の交流の結果によって依存的な行動が学習されるという考え方が示されています。
例えば、高齢者に対して依存的な行動を意識せずに指示し、それに従わせているような場面が見られます。(危ないから1人で歩かないで待っていてなど)。
このような場合に依存的行動を取った方が、人間関係が円滑になるという報酬が与えらえます。また折角自律的な行動を取ったのに失敗して叱られるという「罰」が与えられてしまうこともあります。
このような場面が繰り返させることで依存的行動が強められてしまうことに留意が必要です。
2.適応機制(防衛機制)の理解
欲求が充足されない状態である欲求不満状態が継続すると、不快な緊張状態である心理的な不適応状態が生じやすくなります。それを緩和して、心理的適応である安心や満足などを得るためのこころの働きとして、「適応機制(防衛機制)」があります。
もちろん、適応機制(防衛機制)によって真の欲求に対する満足が得られるわけではなく、場合によっては社会的に不適応な行動を引き起こす場合もあります。
1⃣13の適応機制
欲求が充足されない状態が継続することによって、適応機制による行動を引き起こすことがあります。そうしなければ心理的に耐えられなかったり、そうせざるを得なかったりする場合もあります。
もちろん、全ての行動が適応機制で説明できるわけではありませんが、行動の背景にある心理的理解の1つの可能性だと考えることが大切です。
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