Off-JT(職務を離れた職業訓練)
読み方:おふじぇいてぃ
「Off-JT」とは、実際の業務を通して現場で行うOJTとは違い、現場を離れて行う教育訓練のこと。Off-JTのうち職務命令で行われるものは、体系的・継続的な人材育成と組織開発を目的に、事業所の研修ニーズに応じた年間研修計画に基づいて計画的に行われます。
Off-JTは、
- 講義形式
- 討議方式
- 事例研究
- ロールプレイング
- 教育ゲーム
- 理解促進討議法
- 自己診断法
- 見学や実習
など、目的に合わせて多様な形式・方法で行われています。
Off-JTの内容は、
- 基本的な知識や技術の伝達をするもの
- 全体で理念などの理解促進をはかるもの
- 職位や職務内容に応じて行う階層別・職種別研修
- 専門的知識を技術を学ぶ専門研修
- 特定のテーマについて行う課題別研修
など様々なものが設定されています。
最近では、通信教育や、e‐ラーニングなどの利用も増えています。Off-JTはOJTに比べ、新しい知識や技術を集合教育で一斉に伝達できる点で優れています。また、新たな介護の知識・技術の導入や標準化、更には現場で発生する組織・チームの運営上の課題改善に向けた手法の導入を目的とした研修プログラムが定期的に行われています。
Off-JTには、
- 「職場内で行われるもの」
- 「職場外で行われるもの」
の2種類があります。
「職場外で行われるもの」は職員を派遣し、新しい知識が技術を導入するという役割があり、「職場内で行われるもの」はその導入した知識・技術の定着化を図るという重要な役割があります。
また、職場外の集合研修では、他の職場から来た受講者との交流や情報交換などによって相互啓発や視野の拡大に繋がります。更に、現場から離れることでリフレッシュ効果も期待できます。
課題を発見し、課題を解決するためには、OJT、Off-JT双方の仕組みを整え、キャリア支援や開発として上手くはたらかせていく事が大切です。
キャリア支援・開発は1人で行われるものではなく、介護福祉職が、管理・指導するという立場にも、それらを受ける立場にもなり、自ら双方の経験を通して実践されていくものです。
このような双方の経験が自らのキャリア開発に繋がっていきます。