認知症カフェ
読み方:にんちしょうかふぇ
1997年にオランダの老年心理学者ベレーミーセン(Miesen,B.)が発案したアルツハイマーカフェを起源に、日本では2012年(平成24年)にオレンジプランで紹介された。現在は世界か国に広がり、日本では現在6000か所を超えていると推計されている。殆どの認知症カフェはボランティアで運営されています。
認知症カフェは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いのを理解する場のこと。認知症の介護は専門的な知識のない家族にとっては大きな負担となることもあり、家族の対応によって、利用者の認知症症状を悪化させるケースもあります。
認知症カフェは、地域の中のオープンな場所で
- 認知症の人
- 家族や友人
- 地域住民
- 専門職
が水平な関係で語り合う場所です。認知症の人も家族も一緒に気兼ねなく入ることができます。
この活動によって、認知症があっても過ごしやすく理解のある地域づくりがなされることを目指しています。
それによって、介護をする家族の地域でのストレスが軽減され、介護生活がしやすくなることが期待されています。認知症カフェは介護保険サービスではないので、そこで出会う専門職とも分け隔てなく本音で話ができることも魅力の1つです。
「地域包括センター」や「施設」、「事業所」などで言えない悩みや世間話が出来ることでこころが軽くなることもあります。
1時間半~2時間で、月に1回、費用は参加費1人100円~200円が多く、内容は特に決まっていませんが、30分程度のミニ講和とカフェタイムが組み合わされています。
ここで行われるのは繋がりをつくることによる情緒的支援、そしてミニ講和による情報や知識の提供です。
認知症カフェは、地域住民のボランティア等で運営されていて、地域のカフェやレストラン、公民館、施設の交流ホールなどで開催されています。
また、高齢者だけの集まりでも無く、様々な世代の人が自由に出入りすることができ、間口が広くなっています。認知症の人がスタッフとして役割を持っているところもあります。
ボランティアで運営が行われているので、無理をせず、継続できる方法を考え、地域全体を巻き込んでいくことが大切です。
介護福祉士や地域包括支援センター職員などの専門職も運営スタッフとして、また来場者として参加することができます。
介護福祉士は、認知症の人の家族に対する認知症介護の勉強会の講師を務めるなど、間接的に介護予防に役立つ取り組みを行う機会もあります。