βたんぱく
読み方:べーたたんぱく
βたんぱくとは、(βたんぱくの前駆体)の一部分が切り出されて産生されるもので、正常な脳でも産生されていますが、ある年齢(早いと40歳代)から脳に沈着が始まります。
このβたんぱくに異常蓄積が始まって10年以上経過すると、タウたんぱくの異常蓄積が徐々に始まり、量を増やしていきます。こうしてβたんぱくの沈着開始から20年くらいすると、物忘れが目立つようになります。
しかし、物忘れが強くなっても、生活管理能力が保たれていれば認知症ではないのでMCIという軽度認知障害となります。
そしてこのMCIから5年ほど経過すると、生活管理に破綻が生じて、いよいよアルツハイマー型認知症を発症します。そのころには、βたんぱくとタウたんぱくの異常蓄積が大脳全体に広がっています。