老人斑
読み方:ろうじんはん
老人斑とは、神経細胞の外にβたんぱくが重合したアミロイド繊維として多量に沈着したもので、球状のものが多いです。特殊な染色をして顕微鏡で見つかる病変になります。
βたんぱくとは、大きなたんぱく(βたんぱくの前駆体)の一部が切り出されて産生されるもので、ある年齢(早いと40歳代)から脳に沈着が始まります。
この老人斑は、βたんぱくというたんぱくが神経細胞の周囲に多量に異常蓄積して生じたものだということや、神経原繊維変化はタウたんぱくが神経細胞内に多量に異常蓄積して生じたものだということが1980年代に明らかにされました。
この2つのたんぱくが蓄積されるとアルツハイマー病が発症します。