尿失禁
読み方:にょうしっきん
尿失禁とは、尿意がないのに尿が漏れ出ることや、我慢できず尿を漏らしてしまう状態のことをいいます。
尿失禁の心配があると、外出を控えて活動や社会への参加が少なくなります。
そのため、尿失禁を予防するプログラムは大切なプログラムの1つになります。
しかし、排泄機能の低下は羞恥心から、周りの人になかなか伝えることができず、プログラムへの参加や、尿失禁があるかどうかを確認することも難しい問題です。
尿失禁には、
・膀胱や尿路の結石
・膀胱炎
・前立腺肥大
・脳血管障害
などの病気からくるものと、
・排泄をコントロールする骨盤底筋群などの老化に伴う筋肉のおとろえ
などが原因のものがあります。
病気からくるものは、元となる病気をしっかりと治療することが大切です。
病気が原因ではない老化による初期の尿漏れは、骨盤底筋群を強化する運動が効果を発揮します。
また、肥満も尿失禁の原因の1つだといわれています。特に下腹部に脂肪が多くたまると、お腹の中の圧力が高くなり膀胱を押し、尿失禁にいたることもあります。
そのため、肥満の場合には、腹部の脂肪が減少するような運動や、栄養管理が大切になります。
尿漏れは病気からくるものなのかどうかの判断が難しいので、まずは泌尿器科の受診をすることで原因を明確にし、その後予防プログラムへの参加が望まれます。