高齢者の生理特性
読み方:こうれいしゃのせいりとくせい
高齢者の生理特性には下記のようなものがあります。
・呼吸機能の低下
・循環機能の低下
・消化・吸収機能の低下
・運動機能の低下
・排泄機能の低下
・神経機能の低下
・感覚機能の低下
・免疫機能の低下
・性機能の低下
・造血機能の低下
呼吸器や消化・呼吸機能の低下は、体力の低下をきたします。その結果、身体の予備力や回復力、防衛力、適応力の低下により病気にかかりやすく、治りにくい身体になります。
心理・精神面では、記憶や学習機能の低下がみられ、新たな課題に取り組もうという意欲が失われていきます。また、人との交流や社会的な役割が少なくなり刺激も減っていきます。その結果、うつ傾向になりやすく、より他者との交流も減ることで自宅に引きこもりやすくなります。
このような病弱で健康障害を起こしやすい高齢者が介護予防の対象となります。このような状態を虚弱(フレイル)といいます。