OJT
読み方:おーじぇいてぃ
介護福祉職の「OJT」とは、介護現場の日常業務を通して上司や先輩が部下や後輩に対して、実務上の知識や技術を伝達する指導教育です。
介護福祉職1人ひとりの能力や個性に応じた実践的指導を行うことが出来るのが特徴です。
介護現場では、業務を通じて学ぶ経験学習が効果的であり、OJTはキャリア支援・開発の基本となります。
OJTは、
・日常的な機会で適宜行う「日常指導」
・意図的・計画的に場面を設けて行う「計画指導」
が行われています。
また1人ひとりに個別的に指導することを基本にしながら、チームを育成するために、会議やミーティング等を活用した集団的指導も活発に行われています。
更には「ティーチング」や「コーチング」といった方法が使い分けられながら行われています。
OJTは、実務と直結している、
- 「出来た」
- 「出来ている」
という成果が得られやすく、自分自身の成長を実感しやすいといった特徴があります。
またOJTは、職場内の先輩や上司から指導・助言を直接受けるので、上司・先輩と部下・後輩の信頼関係づくりに役立ち、働きやすさに繋がります。
OJTの過程では、スーパービジョンの管理・教育・支持機能を使って、中堅職員のスーパーバイザーが新人の介護福祉職であるスーパーバイジーを直接指導し育成します。
OJTおよびスーパービジョンを計画的に進めるために、研修担当者は施設の運営者と相談して、育成期間を6か月~1年の間で設定し、全体の育成プログラム計画を立案します。
最初に施設の理念や概要、ケアの業務内容についてマニュアルに沿って説明し、次に、スーパーバイザーはスーパーバイジーの自己覚知を促し、1か月ごとの目標を設定します。
その目標に沿って指導できるように、育成プログラムを計画します。
実際の現場での状況や能力、意欲、理解度、ニーズ等に応じて定期的な面接のほかに、状況に応じて随時指導します。