HDS-R(長谷川式認知症スケール)
読み方:えいちでぃえすあーる(はせがわしきにんちしょうすけーる)
HDS-R(長谷川式認知症スケール)とは、認知機能が低下していることを明らかにするため、全般的な認知機能を評価する検査のことです。
HDS-Rは30点満点で、記憶の評価が中心で、検者との会話だけで検査ができるので簡便です(筆記作業を含みません)。
20点以下が認知症の目安になりますが、点数だけで認知症と決めつけることはできません。
HDS-R(長谷川式認知症スケール)やMMSEは、認知症のスクリーニングテストとして1970年代に開発されました。その当時は、認知症と診断するにはもっと厳密な認知テストが必要と考えられていました。しかし、現在ではこれらのテストはスクリーニングだけでなく、診断にも使われています。なぜならば、厳密な認知テストは認知症の人への負担が大きいからです。例えば、成年後見制度の検定書もHDS-RやMMSEが実施してあれば、それ以上厳密な認知テストは求められません。
【長谷川式認知症スケール(HDS-R)】