脊髄損傷の外出支援について
読み方:せきずいそんしょうのがいしゅつしえん
脊髄損傷で肢体不自由であっても、様々な手段を使って外出をしています。しかし、歩行困難や食事・排泄に介助を要する事から、多くの困りごとに直面します。
環境面では、食事の場所に車いすで入店できるか、使用する駅にエレベーターが設置されているか、また多機能トイレの場所などを事前に確認しておく必要があります。
T1レベル以上の損傷では発汗機能が麻痺して体温調節が困難となるため、特に暑さ対策が重要となります。
脊髄損傷の利用者は、長時間同じ姿勢でいると起立性低血圧や褥瘡を発生しやすいという障害特性があります。また、体温機能も損傷されるため、環境温度の変化には特に配慮が必要になります。一定時間ごとに体位を変換し除圧をする、衣服の調整や保温・保冷を行うなどの配慮が必要となります。
移動に電動車いすを使用している場合には、バッテリーの重量があるため普通型車いすのように階段等で持ち上げることが困難となります。外出経路を事前に確認し、エレベーターや迂回経路を確認する必要があります。