組織の階層構造・3つの部門とは?
読み方:そしきのかいそうこうぞう
介護業界では、様々な法人・事業所が、介護保険制度の中で事業を運営・管理し、介護サービスを提供しています。
まず、法人は大きく分けると、
✅経営・管理部門
✅中間管理部門
✅現場部門
という、3つの部門に階層的に分かれています。
3つの部門は下記のような構造になっています。
経営・管理部門は、法人が関係する全ての事業の経営と管理について責任を持つ部門が「経営・管理部門」です。
事業を行う上での資源である、
- 「ヒト」
- 「モノ」
- 「カネ」
について、年度計画だけではなく、将来に向けての新たな事業計画の検討といった、中・長期的な計画策定も行います。
経営・管理部門には、理事長、各事業所の長(施設長)や管理者、部長といった職位の人が携わります。
そして、経営・管理部門と現場部門を円滑につなぐ機能と役割を果たすのが「中間管理部門」です。
中間管理職は、実際の介護サービスにも携わりながら、同時にその管理にも責任を持つ立場になります。
経営・管理部門の方針や指示・命令を的確に現場部門に伝える、逆に現場部門の課題を経営・管理部門へ建設的に提言するといった重要な責任があります。
各部門や各職種の責任者である「介護主任」「看護主任」「主任相談員」等の職位クラスの人が中間管理部門に携わります。
介護サービスに直接かかわるのが「現場部門」です。個別のサービス提供の役割を果たし、日々の介護サービスの継続性・連続性に責任を持つ部門です。
同時に、経営・管理部門の方針や指示・命令を中間管理部門から受け、法人や事業所の一員であることを自覚して介護サービス業務にあたることになります。
このように、3つの部門では、それぞれの機能と役割に応じた運営・管理が行われています。そして同時に、3つの部門は指揮命令系統で繋がっている、組織として一体を成しています。