介護予防の目的
読み方:かいごよぼうのもくてき
介護予防の目的とは、高齢者が要介護状態等になることの予防又は要介護状態等の軽減もしくは悪化の予防を目的として行うことです(厚生労働省より)。
健康な高齢者は、要介護状態にならないようにし、すでに要介護の状態にある高齢者は、状態の悪化を防ぐとともに改善を図ります。
主に介護予防の目的は4つあり、
*健康高齢者が要介護状態になることを未然に防ぐこと
*健康高齢者が要介護状態になることを遅らせること
*すでに要介護の場合には状態の悪化を防ぐこと
*すでに要介護の場合には状態の改善を図ること
となります。
そのためには、ICF(国際生活機能分類)の考え方に基づいて、
・心身機能
・身体構造
・活動
・参加
にバランスよく働きかけることが大切で、それによって、日常生活の活動が高まり、家庭や社会への参加が増えることが期待されています。
例えば、
・「今日は暑いから」、「今日は雨だから」
と、外出の機会を減らして、家の中に閉じこもっていると体力も低下していきます。
その結果、天気が良い穏やかな日でも、
・「今日はきついから」
といって、外出が少なくなり、心身機能・身体構造の低下から要介護状態に近づいていきます。
また、外出する目的がなく、日々家の中で過ごしている高齢者も多くいます。このような人も同じように、要介護状態に近づきやすいといえます。
同様に、要支援者や要介護1などの要介護度が低い人も、活動や社会参加の機会は少なくなりがちです。このような人にも、心身機能・身体構造の悪化を防ぎ、活動や参加によって状態の改善を図ることが大切です。