ノーマライゼーション
読み方:のーまらいぜーしょん
ノーマライゼーション(normalization)は、1950年代に北欧で起こった障害者福祉の社会理念の1つです。その考えは、デンマークで知的障害者への援助方法からの反省で、その始まりは1951年に結成された知的障害児親の会の願いからでした。
❶1500人収容する大型施設を20人から30人の小規模な施設にして欲しい
❷社会から分離されている施設を親や保護者の生活する地域に作って欲しい
❸障害のない子どもたちと同じような教育を受ける機会を作って欲しい
というもので、親たちの願いを象徴的に表現する言葉として「ノーマライゼーション」という言葉が使われました。
「障害のある人を特別使いし排除するのではなく、障害があっても多くの人たちと平等で普通に生活できる社会が当たり前の社会である」という考え方です。
ノーマライゼーションの理念は、世界の福祉の主たる理念となり、障害者の人権擁護の重要思想として注目され、広く周知、浸透しています。