健康寿命
読み方:けんこうじゅみょう
健康寿命とは、健康で日常生活に制限がなく、さまざまな社会活動を行える寿命のこと。
健康寿命は、健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標で、これは、算出対象となる集団の各個人について、その生存期間を「健康な期間」と「不健康な期間」に分け、前者の健康な期間の平均値を求めることであらわすことができます。
わが国の2016年(平成28年)の健康寿命は、
・男性72.14歳
・女性74.79歳
となっており、平均寿命と健康寿命との差は、男性が8.84年、女性が12.35年となり、この期間は何らかの不健康な状況で生活しているということになります。
この差を小さくしていく事が、社会保障費を少なくすることにつながるとともに、活気ある社会を作ることにつながります。
健康寿命を算出するうえで課題となるのが、「健康」と「不健康」の定義とそれに基づく算出方法です。
算出方法には、
・健康な状態と不健康な状態とに2分して健康な状態の期間をあらわす方法
・不健康な状態をレベルによって重みづけし完全な健康に相当する期間としてあらわす方法
に大別されます。
我が国が採用している健康寿命は前者の方法で、WHOが発表している各国の健康寿命は後者の方法を採用しています。